
毎年iPhoneに USB-Cが搭載されるって話はあるけど実現しないよね
本当にUSB-Cは搭載されるの?
そもそもUSB-Cに変わると何かいいことがあるの?

確かに毎年その話題になるね。
今回はiPhoneにUSB-Cがいつ搭載されるのか何が変わるのかを解説します。
- iPhoneのUSB-C搭載時期を予想します
- USB-Cで何が変わるのかわかります
- USB-Cにすることによるメリット・デメリット
iPhoneのUSB-Cはいつから?
2023年発売のiPhone15からLightningを廃止しUSB-Cモデルに変更されるようです。
アップルの上級幹部が「iPhone」のUSB-C対応の意向を明らかにしています。
2024年までにすべての新しいスマートフォンに対して共通のUSB Type-C(USB-C)充電ケーブルに対応することを義務付ける、欧州連合(EU)の新しい規則に従うため、Appleは「iPhone」の充電端子を変更する予定だ。同社幹部が米国時間10月25日に明らかにした。
CNET Japan – 2022年10月27日記事「アップル上級幹部、「iPhone」のUSB-C対応の意向を明らかに」より
毎年話題にはなるが実現しなかったiPhoneのUSB-C化、ここに来てアップルの幹部の発言により現実味がでてきました。
アップルの幹部の発言の裏には、欧州連合(EU)で携帯端末の充電端子を2024年からUSB Type-C(USB-C)に統一する法案が可決されたからです。
この法案によりEU全域で発売されるスマートフォンだけではなく、タブレット、デジカメ、ヘッドフォン、携帯ゲーム機など全ての携帯端末の標準端子としなければ販売できなくなります。
2024年までとなっていますが正確には2024年秋となっています。
- 2023年秋発売のiPhone15はLightning継続
- 2024年秋発売のiPhone16からUSB-C対応
の可能性もありますが、USB-C化を望む声は大きくアップルも理解しているはずなのでiPhone15から搭載してほしいところですね。
Appleの販売方式は通常、新型モデルと旧モデルの併売となります。
2023年のiPhone15からUSB-C対応することで2024年はiPhone15、iPhone16の販売が可能です。
このことからも2023年のiPhone15からUSB-C搭載になる可能性は高いと予想します。
アップルがLightningにこだわる理由
AndroidスマホはUSB-Cが主流となっていますがiPhoneだけがなぜLightningにこだわっているのでしょう?
サードパーティがLightningケーブルを販売するためにはMFI認証(MADE FOR iPHONE認証)を取得しなければなりません。(イコール非常に高いライセンス料をアップルに払う必要があります)
MFI認証を取得することはアップルのお墨付きをもらって販売できます。
iPhoneは世界で毎年数億台販売される端末ですから粗悪品のケーブルを使うことでiPhoneの故障、爆発などが起こったらアップルとしても困ります。
MFI認証品としてアップルが品質を保証したケーブルを使うことで純正同等の性能が出せるわけです。
iPhoneに Lightningが搭載されている限りMFI認証ライセンス料が自動的に入ってくるわけです。
Lightningをやめることは多額なライセンス料が入らなくなることを意味します。
これがアップルがLightningにこだわる理由です!

なるほど、MFI認証ライセンス料があるからアップルはLightningを変えたくないのね。ケーブルが高い理由がわかったわ。
USB-Cで何が変わる?メリットとデメリット

EUがなぜUSB-Cに統一しなさいって決めたのかな?
iPhoneだけLightningでも問題ないんじゃないの?

実はねUSB-Cにすることで大きなメリットがあるんだよ。
そこを解説するね。
USB-Cのメリット
USB-Cのメリット3つ
- 汎用性が高い、安く買える
- データ転送速度が早くなる
- 充電速度が速くなる
汎用性が高い、安く買える
iPhone以外のデバイスは現在USB-Cが主流となっています。PCやタブレット、デジカメなどと連携が同じケーブルが使えます。ケーブル1本で使いまわせるのでハンドリングも楽になる。
USBライセンス料が発生しないため安く製造、販売が可能で入手しやすい。
データ転送速度が早くなる
Lightning | USB-C(3.0) | USB-C(3.1) |
480Mbps | 5Gbps | 10Gbps |
一覧表の通りデータ転送速度を比較するとUSB-Cになると10倍〜20倍のスピードになります。
Lightningで10分かかって転送した動画データをUSB-Cにすることで30秒〜1分で転送できます。
iPhone proモデルはカメラ性能が高く画像、動画データは大きくなりがちですので他メディアへ転送する際は絶大な時間短縮になりますね。
充電速度が早くなる
USB Type-CのUSB Power Deliveryは最大100Wの電力供給が可能です。
従来の一般的なモバイルバッテリーやUSB充電器の供給能力が5Wとすれば20倍の電力を供給できます。
iPhoneは急速充電に対応しているのでさらなる充電時間の短縮が見込めます。
USB-Cのデメリット
USB-Cのデメリット2つ
- Lightningケーブルが不要
- USB-C規格が複雑
Lightningケーブルが不要になる
長年iPhoneを使い続けると手持ちのLightningケーブルは数本あるはずです。
今まで使っていたLightningケーブルが使えなくなるので無駄になってしまいます。
USB-C規格が複雑
USB-C規格は上の表のように3.0や3.1、最近では3.2等の複数規格がありますが、見た目では全くわかりません。
規格によってデータ転送速度や充電速度に大きな違いが出てきます。
汎用性もあり、どこでも買える反面、値段も様々ですが購入の際は規格をしっかり確認する必要があります。
USB3.0以上のケーブルを購入すれば間違いないと思います。
100円ショップなどでも購入できますが転送速度がLightningと同じUSB2.0であったりする場合もありますので注意が必要です。100円アイテムでもPD(急速充電)対応と記載されているものもあります。
まとめ
iPhoneのUSB-C対応について解説しました。
USB-C対応になることでのメリット3点、デメリット2点を書きましたが普段はiPhoneだけで他のデバイス(ワイヤレスイヤフォン、iPad、PCなど)は使わない人はUSB-Cの恩恵をあまり受けないかも知れません。
iPhone以外のデバイスも使っていてケーブルはUSB-C1本で使い回しすることでケーブルを減らすことができます。
Appleはケーブルレスでの充電やデータ転送も開発中とのことですのでこの先発売されるiPhoneはポートレスタイプになっていく可能性もあります。
現時点ではLightningからUSB-Cに変更することで多くのユーザーにメリットがあると思われます。
iPhone15からのUSB-C搭載に期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。